読書感想文

読書感想文を書くための私的ブログとなってます。@kansobun_bookでインスタしてます。

vol.117 知識を操る超読書術

DaiGo 著 かんき出版

メンタルマップ

・本を読む時、その本を読んで得たいことを3つ紙に書いておく。こうすることで、雑多の情報の中から、自分にとって必要な情報を集めることができる上、本を読んでいてモチベーションが落ちることがない。

 

読み方

・本を読む上で、単なる読者にならないこと。

「繋ぎ読み」本に出てきた内容と、自分が知っていることをリンクさせながら読む

「視覚化読み」文章を頭の中で映像化させながら読んでいく。

「予測読み」この先の展開を予測しながら読んでいく。

「質問読み」本の内容にツッコミながら読んでいく。

「要するに読み」つまり、要するに全集中。

 

出し方

・「テクニカルターム」専門用語で相手に疑問を持たせ、それをわかりやすい何かで置き換えて説明する。

・「SPICE」単純化で簡潔にまとめ、私的利益感で相手の得になるような話をし、意外性で相手を驚かせて注意が向いている間に畳み掛け、自信満々に話し、相手と共感できる話をする。

・古典を繰り返し読みましょう。

vol.116 まんがでわかる7つの習慣

小山鹿梨子 まんが 宝島社

第一の習慣 主体的であること

・周りや環境のせいにすることでなく、自分の選択を意識する。結果の選択を自分が行うことはできないが、行動の選択は行える。自分のコントロールできる範囲にのみ集中し、発生した結果を受け入れることが必要だ。

 

第二の習慣 終わりを意識する

・自分が死んだ時、仕事の終わりを具体的にイメージしよう。こうすることで、自分の行動に一貫性が生まれる。待ち構えている出来事に対しても、自分の価値観がしっかりしているため、適切な行動をとることができる。

 

第三の習慣 最優先事項を優先する

・緊急で重要なことは誰だって最優先に取り掛かるが、緊急でないが重要なことには時間をかけれていない。ここは自分が成長する上で重要な要素のため、なるべく積極的になろう。

 

第四の習慣 Win-Winを考える

・世の中はWin-loseの関係だけでなく、時にはWin-Winの関係を築ける場合がある。そのためには、両者共に良く話し合い、第三の案を生み出すことが重要だ。また、関係性を築くためにも常に与える姿勢を持つこと。

 

第五の習慣 理解してもらうより理解する

・とにかく人の話を聞くこと。自分のことを話し始めると、話題には関係ない無関係なことになり有益な会話が生まれない。また、相手方にとっても、話を聞いてもらえる相手には信頼を寄せるものである。

 

第六の習慣 シナジーを考える

・先ほどの話にもなるが、違いを理解して、そこから第三の案を生み出すことが重要だ。これは、落とし所を見つける妥協案ではなく、相乗効果のある第三案を見つけよう。

 

第七の習慣 刃を研ぐ

・今まで紹介した六つの習慣を継続して取り組んでいくことでより高いシナジーを生み出すことができる。継続して取り組んでいこう。

vol.115 貧困のない世界を作る

ムハマド・ユヌス著 早川書房

 

第一部

・ソーシャルビジネスとは投じたコストの回収を最優先にしながら、社会的問題を解決するために地球に奉仕する新しいビジネスである。これは利益を最大限追求するBPMNPOなどの慈善事業とは異なる。今あるやり方は大きく二つで、先進国の商品を格安で販売したり、サービスを提供し続けるというやり方と、まずは自分たちで会社を作り事業を回した後、貧困層の人にマイクロクレジットを通して所有させるというやり方がある。

・残念ながら、CSRや慈善事業、BPMでは地球の問題を解決することはできなかった。寄付頼りで自走ができなかったり。社会的使命を掲げながらも、いつの間にか利益追求が主となってしまったりだ。

・ソーシャルビジネスは投資の世界でも活躍する。経済原理では、人々は利益追求を第一と見做しているが、毎年、多額の寄付が集まる背景から、人々は世界をよくしたいという思いを持っていると思う。ソーシャルビジネスはその思いと、利益追求をマッチさせた新しい答えだ。

 

第二部 

グラミン銀行はなにもかも新しい挑戦をした。まずは、貧しい人々を一律に信用しないということをやめた。銀行は、金を持っている人に金を貸したがる。それは、お金を返してくれるという信用があるからだ。しかし、貧しい人々もきちんとお金を返してくれた。彼らを、一人の信用にたる存在と見ただけで、彼らは、経済を回して、約束も守ってくれた。また、人を画一的に見るのもやめた。彼らはそのステージによって様々なニーズを抱えている。子供には奨学ローンを行い、その中でもグラミン銀行は女性の力に着目した。女性に対しての積極的に出資を行い、彼らが仕事をしている手工業を支えた。また、グループ会社を通じて、テレフォンレディやヨーグルトレディなど積極的に採用した。

・これまでの政策では、人々に職を与えることが大事だとして、工場を立てたり、職業訓練所を立てたりするが、途上国にはすでに職を持ち生活している人がいるので、それを伸ばしていくのが良いだろう。

第三部

グローバル化やテクノロジーが発達していくなか、途上国も今までにない立場にある。世界と繋がり、その恩恵を得れるが、資本主義が進んだ世界は環境問題が深刻になり、気候変動に悩まされている。今後は、こうした観点からもソーシャルビジネスを支えていくだろう。

グラミン銀行の事業とノーベル平和賞を結びつけるのは非常に分かっている。貧困はいずれ、平和への脅威と現れる。その前に、多くの人の貧困を脱する必要がある。

vol.114 残酷な進化論

更科功 著 NHK出版新書

 

心臓

狭心症心筋梗塞は、心臓に酸素を送る冠状動脈が詰まることで起きる。この血管はかなり遅いものであり、健康な生活をしててもこれらの病気は発症する。生物は子供の数さえ増やせれば個体の生存などどうでもよいのである。

 

・人は気管支によって呼吸をし、数億個ある肺胞は、それを囲む毛細血管を傷つかせないために、心臓から低出力で血液が送られる。複雑だが、非効率だ。例えば、鳥は、一方通行で空気が回るため、ヒマラヤを超える高地を飛べ、魚は肺に空気を送ることで鰓呼吸では足りない酸素を取り込み、取り込んだ空気が浮き袋の役割を果たし、溺れない。

 

腎臓

・タンパク質は分解で毒性の強いアンモニアが発生する。人は、これを尿素にして排出する。

しかし、鳥は、尿酸というもっと毒性が低いものにして、最悪、これを蓄積させることができる。人は参加の頂点ではなく、進化は進歩というわけではない。

 

・私たちの腸には無数の細菌がいる。この細菌が消化を助けてくれるのだが、小さなアミノ酸や単糖は腸内細菌に狙われる。これが横取りされないために、わざわざ大きい、マルトースや二糖を再び作っている。

 

ミルク

・ミルクに含まれる成分、ラクトーセはラクターゼを分解するのに使われる。乳児は、自分でそれを作り出せないから、ミルクから採取する必要があるが、大人は不要だ。しかし、多くの人はこのラクトーセを分解できるようになった。ミルクを飲むことが生存や繁殖に有利だとわかると、無駄ではありながらも、それを分解する力を身につけた。

 

・私たちの進化は一方向ではなく、行ったり戻ったりだ。それぞれが住む環境の最適解こそが尊いもので、それ以外のものを見下すのは違う。

 

脊椎

・脊椎はその中を通る骨髄や中枢神経を保護するためにあるが、私たち人間は直立することと引き換えに腰痛に悩まされた。ただ、脊椎は発生する上での制約が多く、進化は難しい。

 

ヒトとチンパンジー

・人もチンパンジーも長い年月で同じくらい進化している。人は目立った変化が大きいがため、他の種を下に見るかもしれないが、それは違う。

 

進化

・進化する上で大事なのは、今の環境での適応度を上げることであって、将来を見据えるということではない。進化は偶然で発生することもあり、風が吹けば桶屋が儲かる的な確率になる。

 

骨盤

・進化はあっちが立てばこっちが立たずみたいだ。人間の骨盤は歩行と出産の二つを考えないといけない。しかし、歩くことに妥協を許せない結果、難産になった。また、脊椎がS字カーブになることや頭が大きいことも要因になる。

 

生存競争

・これは必ず起きる。動物は事故や病気で亡くなる可能性も考え、子供を多めに産むが、地球が有限である以上、溢れていく個体が発生する。

 

一夫一妻

・人は進化して、手を使えるようになり、食べ物を運搬できるようになった。霊長類では、いまだ乱婚か多いが、一夫一妻だと自分の子供を見極め、生存率を高められるのでこの制度になった。また、人の子供は非力であるため、誰かの世話が必要ということでも、おばあちゃん仮説だったり、手伝う人が必要だ。

 

自然淘汰と生存競争

・生物は今の環境に適応するために変化し続ける必要がある。そのためには、生存に不利な種を切り捨て、有利な子を生み続け、自然淘汰を働かせないといけない。これがなくなると、寿命はなくとも、環境変化に耐えきれず絶滅してしまう。生き物は死から生まれる。そうして、生存競争を勝ち抜く必要がある。今ある自分の命を大事に生きていこう。

vol.113 移動革命

三菱総合研究所 NHK出版

・MASSやCASEの取り組みは確実に世界を変えていく。例えば、人々のニーズをキャッチして、健康になりたい人は、適度な徒歩ルートを踏まえた提案や、ルート上にあるヘルシーなお店を案内する。また、車内広告でも健康を意識したものになる。快適さを求めるなら、ハイグレード通勤バス(東急)の利用をお勧めする。

・こうした取り組みは、大手私鉄やJRをはじめ、トヨタやウーバーなどの異業種も積極的に提携して活動している。

・日本では、実証実験が盛んに行われている。

今の日本の法では対応できる範囲が少しずつ広がっているが、完全ではない。そうした整備も必要だ。また、集めたデータを処理する力も重要で、データ管理システムや量子コンピューターの開発も必要だ。

・こうして集められデータをもとに、人々のニーズを細分化したり、マッピングを進めて地図を作り、自動運転の糧となる。

・MASSやCASEは何の問題を解決したいかは重要なテーマだ。例えば、観光を盛り上げたいなら、出発までの1時間をどう過ごすか、何を紹介するかを考えたり、流動性を考慮して乗り捨てできるかも大事だ。人手不足を解決したいなら、自動運転を発達させ、トラックの隊列走行や、白タク認証で移動の多様性を確保するなどの取り組み、高速道路での自動走行を視野に入る。

・日本は、この分野ではまだトップにいる。積極的な提携とイノベーションで盛り上げていきたい。

vol.112 シン・ニホン

安宅 和人 著 Newspicks

 

第一章

・AIと聞くと深層学習としてあらゆるものを学習するイメージを持つかもしれないが違う。

特定の領域において高い計算が行える環境に大量のデータ、それを処理するためのツールがあって初めて成立する。

・データも持つだけではダメで、それを処理するためのシステムがあるかが重要。

・企業の壁はさらに無くしていき、ある特定の分野が強い企業が勝つ。Uber は優れた配車システムを持っているだけで、決済システム、通話システムは既存のもので、地図はgoogle mapである。

・またAIを活用するビジネスは早いものが勝ちやすい。データを集め、打ち手が向上、サービスの向上、利用者の増加、データの収集という正のサイクルが良くまわるようになる。

・これからは富を集める人は、夢×技術×デザインする人。ただ技術を持っているだけではダメ。

 

第二章

・この国は埋もれている。若者の3割は低賃金で貯蓄がなく、女性や高齢者の可能性も高い。

・日本は第二、第三の波で勝つ。AIを支える基幹的な技術開発には大きく遅れているが、出口となる産業では勝てる。

・まずはAI ready化してそこから、妄想力をもとにしたサービスで上回ろう。若い人を積極的に応援して、時に全てをご破算にする大胆さをもって世の中を変えて行こう。

 

第三章

・これからは、覚える力より気付く力を育てていくべきだ。自分が知覚して、経験したものが、表現されることこそ真の価値がある。

・世の中は数字や言葉で表せないことが大半だ。感覚をもっと大事にしよう。

・AIは自分が行なっている作業の意味までは理解しない。ここから、真の問題解決はAIのみでは成り立たず、人間による思考力や見立て、課題設定はこれからも重要だ。

・これからは異人の時代だ。何かに突き抜けた存在が常識を突き破る。あとは、その異人が生き残るための空間を整備したいところだ。

・これからなら学びはリベラルアーツはもちろんだし、MOOCなどで学んでいけば良いが、人間性もまだまだ重要な要素だ。

・人の行く方向は部品化の道で、その世界ではどの組織に所属しているかで判断される。狭く、誰も行かない道へ挑み、独自性を主張すること。

・ビジネスにおいては、ビジネス力、データエンジニア力、データサイエンス力の三つを備えていきたい。

 

第四章

・これからの教育は国語もさることながら、数学が大事になってくる。

・また、小学生や幼稚園からデータとAIを利用したリアルな体験を行わせることが望ましい。

・自分の意思やらしさを考えたり、サイエンスの理解を深めることや、世界語(英語、中国語)を取得させることも大事だ。

・また専門家やリーダー層を育てるのも大事だ。

 

第五章

・ともかく、化学技術振興費が圧倒的に足りない。大学院の研究でもお金が、大学院の教授のお金も減少している。そのため、国内で優秀な人材はどんどん海外に流出していき、業績も外国語も中途半端なBクラス人材しか残らなくなる。

・今の日本の予算は高齢者へ編重し過ぎだ。これを2兆円。社会保障費の2%ぐらいを回すだけで良い。自動化や医療の松竹梅(エコノミー・ビジネス・ファースト)などでコストを削り、大学への補助・子供への積み立てなどを行うべき。

・また、基金による運用も積極的に行うこと。アメリカの大学では、既に大学財源は個人や企業からの献金も多いが、大学独自で運用して得ている。日本も、100億程度の基金を用意し、年率10%で運用し、得た投資収益の3.5%ほどを残して再投資するなどのシステムにすればよい。いずれにしても、高齢者ばかりにお金を使わず、若い人にも投資をしていくべき。

 

第六章

・著者構想の風の谷について

・成長どうこう言う前に星が持たないという事実を受け止めましょう。SDGsもこうした状況から生まれた概念である。

・人口減少はマイナス側面として語れる場合が多いが、環境のことを考えれば納得できる動きであり、国外に市場を求めて進出していくなら経済の衰退も食い止められる

vol.111 自分のことは話すな

幻冬舎新書 吉原珠央 著

 

第1章

・雑談で場を和ませることは無意味に近い。ビジネスシーンで時間にも区切りがある中では、早く結論を出す方が有難い。そのため、本質的な議論を一刻も早く始めるべきであり、ましてや、自分の話を始めるのはもっての他である。

・目指すべきは好かれる人より緊張させるひとである。こうすると、大事な場面で選ばれる人物になる。そのためにも、少し先の未来を見据えて、何かを提案できる人物を目指そう。

 

第2章

・相手へ心を開くには共感を得ることが重要になってくる。例えば、口角を上げて笑顔を作ることだってもそうだし、小道具を駆使して相手のニーズを満たすことだって大事だ。

・政治や信仰や病気は聞きづらい内容ではあるが、自分の生活と密接に関係してくる内容だけに踏み込んでいきたい。そこから、相手のニーズや困っていることを当てられる。

・また、プライベートの内容も然りだ。

・配慮ができる人物になろう。杖をもったお客様にお手伝いができたり、踏み込みたくない内容に押し入るのもやめよう。

 

第3章

・相手が雑談を始めたらすぐに切り上げよう。この時、相手の話している内容に添いながら場面展開していき、無下に扱わないように気を付ける。

・聞くふり上手より反応上手になろう。相手からのコメントに対して、いかに気を利かせたコメントができるかが勝負。

・また、相手の声意外にも注意を払おう。相手のおかれている状況を電話口から想像し、適切な提案を心がけよう。