読書感想文

読書感想文を書くための私的ブログとなってます。@kansobun_bookでインスタしてます。

vol.46 5歳からの哲学

ベリーズ・ゴート、モラグ・ゴート著

晶文社

 

哲学と学習で身につくスキルは

・批判的な論理的思考力・創造的思考力・集中力・聴く力・コミュニケーション能力・社交性など

 

哲学には二つの面

・哲学的なテーマを成す質問(いいか、悪いか)

・質問に答えるための方法論(その理由付け)

 

テーマ

政治哲学、環境哲学、社会哲学、倫理、美学、心の哲学、認識論、形而上学

vol.45 いま君に伝えたいお金の話

村上世彰著 幻冬社

・お金の基本的な機能を忘れないでいてほしい。交換価値、価値尺度、貯蓄機能

・お金って便利なもの。

・お金をため込む人が多いけど、お金は「稼いで貯めて、回して増やす」

・お金は借りやすくなったけど、その借りた先の危険性を認識しておくべき。

・投資する時は「期待値」の考え方を身につけておく。また、損切りの大切さを知ること。

・これからの時代は「好きな仕事をして稼ぐ時代」自分ができることを探し、ミッションを定めること。

・また起業することを強く勧める。

・もし、将来大きな金を持つようになったら寄付をすること。

・お金が持つ力を素直に認めること。自分の好きなことをさせてくれたり、夢を叶える助けになってくれる。

・ともかく夢中になれることを探してみる。

・学校の勉強はするべき。

 

vol.44 お金に困らない人、困る人

松尾昭仁著 集英社出版

お金に困らない人になるには

・大学以降の友達を増やす。

ブルーオーシャンに飛び込む。

・食事ではディナーではなくランチを選択。

・周りの環境を変える、努力の先に変化はないと知る。(人物なり住む場所なり)

・残業しないでさっさと帰る。

・タクシーで時間を買う。

・時間厳守。

・健康のために時間とお金を買う。

・一次会で金を置いて帰る。

・謙遜しすぎない、褒められた時は「ありがとう」と口にする。また、図々しくも礼儀正しく。

・交流は主催者やメインになる人が中心。懇親会も食事ではなく交流がメイン。

・群ず、自分の意見を主張する。

・やれる理由を探し、あるものにフォーカスする。

・容姿に気をつけなさい。

vol.43 超ソロ社会

荒川和久著 PHP新書

・これからの時代を生き抜くには「ソロでも生きていく」というソロ充の生き方が必要。

・まず、日本は総人口の半分がソロ生活者となる。配偶者との死別、単身、など一人の理由はそれぞれ。

・昨今は「草食系男子」という言葉があるが、日本の歴史からみて3割は結婚しない生き方をしていた人がいた。ただ、高度経済成長において皆婚社会になり婚姻率は95%にまで上昇した。そのことから結婚しない人に対するあたりが強くなった。

・男が結婚したがらない理由、女が結婚したい理由、別れる原因は全部金。だからか、結婚できない男は収入が低いし、結婚しない女は年収が高い。

・まあ、結婚に魅力を感じなければ年収が高くても結婚しないけど。

・よく、実は結婚したい!という意見を出す根拠として、結婚と生き方に関するアンケートの結果を出すが、その裏には日本の強い結婚規範がある。

・ちなみに、日本男児は受け身がち。イザナギノミコトですらも。

・離婚は女から出されることが多い。理由は金もあるが、育児や家事の不参加も。現に男性より圧倒的に女性の方がそれに割く時間が多い。

 

じゃあそのソロ社会の消費は?

・モノ消費、コト消費に次いでエモ消費が起こる。

・ソロ生活者向けのマーケティングを。単身世帯が4割にもなるのですから。

マーケティングは家族という群から個に向かう。そのため1to1マーケティングなどで多様化していく必要がある。

 

ソロ社会をどうやって生きるか?

・技術的特異点(シンギュラリティ)の世界では選択肢の多さが魅力的。結婚、育児などありとあらゆる形から自分にあった形を選択できる。

・ただ、本当に一人で生きるのではなく、家族以外にも友人など多くのコミュニケーションを持ち、リスクを分散させる必要がある。人は一人では生きていけない。

・今、配偶者を持っている人も「家族」という形態に依存しすぎないこと。

仕事をしている人も「仕事」に依存しすぎないこと。

・また、自分を愛すること。愛されたいのなら、まず、自分の足で立つこと。

・一人十色と、自分が持つ全ての顔を許容すること。何かを変えるのではなく、「新たな自分を育てる」を意識。

vol.42 世界一訪れたい日本のつくりかた

デービッド・アトキンソン著 東洋経済新報社

・これから、世界の五分の一18億人が観光をする時代になる。

・日本の潜在能力が高いのは言わずもがな。

・観光は為替や国際情勢の影響を受けずらい。

・アジアからの集客は順調にできているが、欧州などがいまだに弱い。フランスはあまり観光するような柄ではないので、ドイツを狙うべき。

・日本の人口が減少していく中、観光で稼ぐには外国人から稼ぐしかない。そのために、量を優先してきた昭和の観光では通用しない。

・満足度を上げることがリピーターの増加になるので、どうやって満足度を上げるかを考えるべき。画一的なサービスでは満足度は低い。

・日本は今まで、「文化・歴史」に力を入れてきた。しかし、今後は自然も重要な要素になってくる。自然の発信がうまくできていないという現状もあるが、自然観光は長期滞在のため観光収入が大きい。

・また自然環境問題を外国人に解決してもらうというのも一つの案。世界には金をかけても釣りをしたい人や狩猟したい人がいる。

・以前、翻訳はネイティブチェックをしてもらうべきとしたが、外国人相手に専門用語を列挙した解説文を作成しても意味不明。歴史に理解があるネイティブライターに作成してもらうのが一番。

・翻訳も必ず(So what?)テストをすること。

・日本には5つ星ホテルの数が少なすぎる。そのため高級ホテルの整備を急ぐこと。

・また、価格に見合ったサービスを考え、世界標準のサービスを考えること。設備は良くてもサービスが悪かったら台無し。

・日本はあるゆる方面で産業化を急がなくてはならない。スポーツや観光にしても然り。今までは教育的な側面があったが、自助努力によって存続させるための仕組みを整えるべき。人口が減少していくこれからでは稼げないものは衰退していく。

vol.41 子どものまま中年化する若者たち

鍋田恭孝著 幻冬社新書

・最近の子供の特徴としては以下のようなものがある。

体力の低下、統合能力の低下、生きること全般へのエネルギーの低下、群れなくなった、コミュニケーション能力の低下、内向的で変わろうとしない、何か将来へのビジョンがなく流されるように生きている、素直で優しく言うことを聞く。

 

・このような生き方になった理由はいくつかある。

①学歴社会の崩壊といった「目指すべき理想像」がなくなったこと。そのため、成らなければいけない姿と現実の自分との解離で悩まなくなった。素直に大人の言うことを聞くようになったのもこのためか。

②バーチャル世界の発達。バーチャルな世界では時間軸やコミュニケーションが断片的になりがち。

③家族関係濃密化。目指すべき理想像の崩壊によって、家族関係が最も頼れる存在であり、そこに培養されるような環境が生まれた。また、親自身も子育て経験の減少や自身がその崩壊を経験し、目指すべきものを持っていないことも影響。

④社会からの理不尽が解消されたが、身の回りの理不尽が解消されたから。理不尽は、群れること、対抗心、絆などを形成されるようになったが、今はキャラ、空気を読むなど身の回りの理不尽に一人で戦わなければならない。

 

・そのために、現代では特有のうつ病アスペルガーなどが見られる。漠然とした不安を持ちながら、不満のない日々を生きている。

・以前は明確な差や激しい理不尽。または貧困もあったので強く何かを求める。そこにエネルギーが発生していた。

・そのため、学生運動自傷行為も激しかった。

・これは比較的に良い流れとも受け止めれる。以前はアメリカや豊かな暮らしなどのために、猛烈に突き進んでいった。それが、地に足をついて自分の国ではどうなのかと言う観点を持っている。「森は静かに燃えている」状態。他人に親切にしながらも、領分は侵さず、四季を楽しむような植物的な生き方が理にかなっているのではないか。

・ただ、大人が用意したシステムをそれなりにこなすだけで自己万能感を持ってしまうのは問題。社会に出てから打ちのめされる。

・理想な子育て

①親自身が大切にしているもの。もしくは、夢やビジョンを持つ。

②出来るだけ大人数で暮らす。他者とのコミュニケーションを通して自己を相対化する。

③枯渇感を体感させる。枯渇感や貧しさは得られた喜びを得られる。

④体で覚える体験をする。外界に働きかけ何かができる体験は自身を生む。

⑤様々なものを体験させて親がサポートする。

vol.40 この地獄を生きるのだ

小林エリコ著 イースト・プレス

生活保護は自分のプライドをズタズタにする制度ではあるが良くできた制度 

・受給する人は積極的に受けてほしい

・この批判をする人は自分が弱者として生きていくことを意識してないと考える。そして、自分が弱者になる可能性は誰にだってある。

・身体、知能、精神の障害のうち精神がいちばんきつい。雇用などで影響する。恐らく、池田小襲撃事件などの犯人が精神障害など、精神障害=怖いという考えがある。

・ただ、働けるかどうかはやってみないと分からないもの。

・弱者を基点にして社会を考えれば、もっといい世の中になると思う。