読書感想文

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vol.26 孤独

榎本博明著 クロスメディア・パブリッシング

・まず、著者が警鐘を鳴らしているのは現代人はスマホをいじりすぎであるということ。関係省庁でもデータが出ており中高生の3分の1がスマホ依存であると指摘。そこから、スマホで毎日4時間半もの時間が奪われており、趣味や勉強、睡眠に読書といった時間が削られているとしている。

スマホによって思考が薄くなることも指摘。ネットはあくまでも思考の材料を探すには最適だが、そこから思考を生み出すのは人間の仕事である。近年の若者はネットには全てがあるとし、ネットにある事実だけで挙げて思考の段階を踏まないことが多い。

脳科学の部分でもすぐに答えを見るということは思考力が育たない一つの要因として解明されている。

・集団で群れることは一種リスクとなる。集団で思考決定をする際、リスクを甘く見てしまうらしく(リスキーシフト)慎重さを欠いてしまう決断をしてしまう。

・あえて退屈な時間を作ってみる。そこから何をしたいかという内なる声に耳に傾ける。

・時間は節約するものではなく充実させるもの。仕事が早い=効率化は無駄を省き遊び心が失われるため、創造性に欠ける。なんかせかせかし過ぎ。

・孤独から真の友を創るためには「自己開示」をしてみること。意外と良い反応が来るかも!

・日本では特にTwitterが人気。同調圧力が強いからかな?

・「自分らしく」「個性的に」なんて思うにはより繋がりを見直すこと。自分の内的な世界を持ってないのに個性が育つはずがない。

・昔は手紙で意思伝達を行なっていた。時間と金がかかることでより深い思考・想像が働くよ!