読書感想文

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vol.77 政治を選ぶ力

橋下徹・三浦瑠璃著 文春新書

第1章 政治を選ぶ

・日本は政治を人で選ぶ傾向が強い。本質的には、政策で選ぶべき。

・政治にマーケティングを取り入れること。誰に対しての政策をはっきりし、可能性を捨てることを覚えること。そのために、政治に数字を用いた批判や、論戦などをすべき。

・日々の民意ばかりに耳を傾ける必要はない。これだと、政治に一貫性がなくなり、「税金減らして、社会保障を手厚くする」など無茶苦茶な結果になる。

・また、国民投票が全てである必要はない。するなら、「実行プラン」を提示してセットで行うべき。原発止めた後の計画もないのに、原発をとめるための国民投票はしないこと。

・政治は結局、熱量にある。熱量✖️支持者が政治の力。

 

第2章 経済政策

・経済政策のゴールを描き、ブラさない。

流動性を担保して労働者を雇用するシステムを作成すること。野放しにして、弱肉強食世界はまずい。

相続税100%とかどうでしょう。本当に平等。ただ、税金を取ると投資が減るという自覚を。その点消費税は平等。

・官がなすべきことを自覚すること。軍事政策や警察、消防という公安と質と安全のコントロールの二つ。

・保険は制度を根本から変えるべき。例としてはシンガポールの個人積立など。

補助金は経済を歪める。本来、競争力がないものは消え去るべき。

・経済格差などの嫉妬は政治を変える原動力になる。

 

第3章 外交・安全保障

・日本は割とルールを守る国。そのため徹底したルール遵守をして対抗すること。

・外交は勝つことが全て。負けたら何もない。

・日本には、日米同盟維持しかない。孤立や中国依存はありえない。ただ、アメリカの安定性は長く続かないので、日本ならではの安定性を作り出していけないかどうか。

・外交には大きく二つ、相手を威嚇し、味方を増やそうとする「雄叫び派」と勝利を目指す「腹黒派」もう少し、後者になっても良いのでは?

・韓国に対してはなにをやっえもいいという雰囲気はやばい。請求権協定のやり直しなども含めて腹黒的対抗策を。北朝鮮に関しても、ミサイルを他国が心配することもなく、日本が行える制裁も限られるから「金で解決」の方向をだしてもいいのでは。

・日米同盟維持が安全保障の基本路線。冷静に考えて、核に囲まれた日本は危ない。

NSCは機能的ではある。官邸から責任と方針を提示し、NSCが実行案をまとめるといった健全なトップダウンボトムアップを作る。

・危機管理には「問題提起型」を取ること。指摘や批判を受け止め、ならどうしようか?と議論すること。

・公文書を残せ。イギリスみたいに公文史家を設けてもいいのでは?公文書は政権運営でのノウハウとなり蓄積されるので、政権スタッフが大きく変わっても稼働する原動力になる。

憲法9条の改正について

賛成。

・軍隊は国にとって特殊なもの

自衛官は一般市民の権利を制限されている。

人権の制限は憲法で規定すべし。

・いかにしても、自衛隊を適切に動かせるかための方法を確立したいところ。軍事法廷の整備も必要かなぁ…

また、専守防衛では抑止力は下がるので、その方針も変えた方がいい。

靖国も国立化した上でA級戦犯を分霊する。

彼らも国のために死んだとすると責任の所在が真空に。

・国会議員による軍事カテゴリーでのトレーニングも必須。今の状況では、軍事力を持たせられない。

・歴史問題では相手の立場に立ってフェアに考える視点を。

第4章

・地方は多様。全国一律は割に合わない。なので、小さな政府を目指していくべき。市民の方々に会うサービスを提供する力は民間の方が持っている。国は質と安全のチェックのみ。

・女性の視点で改革を。

・大学は教育機関とともに、シンクタンクである。熱量を持って改革を。

・研究者は大学、政府、シンクタンクなどくるくる回って成長すべし。

・100%正しい政治判断はない。政治はチャレンジ。