読書感想文

読書感想文を書くための私的ブログとなってます。@kansobun_bookでインスタしてます。

vol.80 Think CIVILITY

クラスティーン・ポラス著 東洋経済新報社

 

第1章

ここ最近、無礼な人が増えたと見受けられる。テクノロジーの発達によりコミュニケーションツールが簡素化していく中、十分なコミュニケーションが取れていないことが原因だろう。また、グローバル化による文化の違いや業務負担量が増えたことも原因だ。

 

第2章

無礼な人は「他人の健康を害する」「会社に損害をもたらす」「周りの思考力・認知力を下げる」「周りを攻撃的にする」という点において凶悪だ

 

第3章

逆に礼節があると、仕事を得る、幅広い人脈の構築、出世が期待でき、礼節ある企業は高い業績と、従業員へ安心感を得られる

 

第4章

無礼さ礼節さは周りへの影響力がある。無礼な人は排除し、礼節さを持とう。

 

第5章

自分が礼節を持つためには、食事、睡眠、運動というしっかりした生活を送りながらも、できるコーチや360度フィードバックをもらうなど周りからの指導、助言を受けながら自分の礼節さをチェックしていこう。

 

第6章

礼節さを磨くためには、笑顔を絶やさず、相手の話を聞き、相手を尊重すること

 

第7章

人は、脳の思考回路故、相手のことを決めつけてしまうことがある。(シナプスの剪定)そのため、多様性を尊重することもなかなかできない。自分は無意識に決めつけてしまうことがあると認識して、それを沈めるために自分とは異なる人に触れていこう。

 

第8章

さらに礼節のある人になるために、他人に与えられる人を目指し、手柄を渡す、褒め上手、フィードバック上手になり、物事の意義を共有できるようになろう。

 

第9章

メールは受信、返信するだけでもストレスのかかる行為のため、使用をなるべく控える。内容を確認するのはもちろん、それがメールとして送るべきかどうかもよく検討すること。また、会議におけるスマートフォンの使用も制限すると集中力が増し効率化できる。

 

第10章

採用戦略においては、礼節さを欠いた人間を採用しないことが重要になる。もちろん、自身も礼節を持った人間にならなければいけない。適切な質問(過去おきた出来事に対する対処を問うてみる。)や関係者などからも聴取したりすること。

 

第11章

社員に礼節を守らせるためには、企業理念に「礼節を守ること」を話し合って加えたり、トップが率先して守ることも大事だが、守れていない人にコーチすることも大事だ。そのため、守れてない人への注意や指摘、フィードバックを通じて矯正していこう。

 

第12章

また、礼節を守っている人への評価制度も考えるべきだ。この時、単に成果を出している人のみならず、影で支えているスタッフにも目を向ける必要がある。評価は企業への帰属意識を高め、離職防止になる他、業績も向上する。礼節を守らない人は人間性ではなくストレスに問題があるため、業務量を調節してみること。

 

第13章

無礼さ改めない社員は解雇すること。ただ、無礼さは改善することができる。何がきっかけで無礼になっているかを探しあて改善を図っていこう。辞める人間に対しても礼節を欠かさず、できれば退職後面談などもするといい。

 

第14章

無礼な人から身を守るため、運動や健康管理に気を遣う、コーチを付ける、社外での活動を増やす、仕事の意味を見出すといった科学的な方法もあるが、考え方の転換という手もある。「私は進歩している・成功している」という考えは根拠がなくても、自分を突き進む原動力になるし、困難に直面してる意味を持つことも良い方法である。