読書感想文

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vol.86 SDGs入門

村上芽・渡辺珠子著 日経文庫

 

SDGsは目標であり、ゴールである。17の目標と細分化された169のテーマを解決していこう。

・元々、企業や社会が自分の目先の利益ばかりを追い求めた結果、様々な不都合が生じた。これは将来自分へリスクとして跳ね返ってくるのでなくしていこう。

・また、世代間格差をなくしていくことも大事だ。産業活動によって世界が荒廃した時「遅くに生まれてきて後悔した」ということをなくしていきたい。

SDGsはこれから世の中で求められていくことなので、そこからビジネスや新規事業を起こしていこう。新規事業を起こさない会社は、開発力・競争力がないとみなされ、株主からの資金援助を得られなくなってしまう。

SDGsは若い人と積極的に結びつけて考えていこう。若い人は総合的な学習の時間

などを通じて、様々な社会問題に触れており、SDGsの関心も当然高い。コミュニケーションツールとして若い人からの関心を得られば、人事戦略も上手くいく。

SDGsのゴールを定めて事業を行うのもいいが、1つのゴールに向かうため、他のテーマを蔑ろにする「SDGsウォッシュ」をしないように。

SDGsを始めるにあったて、国連や政府が出しているツールを知ろう。会社ではトップダウンから始めると、変革がすすむ。また、個人レベルでもSDGsを意識していこう。

・会社の企業理念は大事。そこにSDGsの文言が入っていれば、そこを基軸に考えてみよう。顧客や利益のみしか考えてないなら、思い切っていれてみるのも可。

・会社を変革していくには外からの外圧を利用すること

(例)株主からの質問、インタビュー

・実際にビジネスに応用していくときは「ワクワクするか」という観点から始めよう。何か一つテーマが決まったら、そこから良い方に転んだ場合を想定したロジックモデルを作成してみよう。また達成したい目標は何か?という観点から始まり、バックグランドを埋めていくというのもあり。

SDGsの取り組みは公表するためには「見える化」が必要。そのため「どうやって数値を測るか?」という考え方をロジックモデルを作っている段階から組み立てること。このとき、AIや先端技術などが役にたつかも。

 

実践モデル

・女性活躍 Waris・カルビーの取り組み

・教育の平等・就労支援 ホームビルダープログラム・スタディーサプリ

・健康増進 グラクソ・スミスクライン「段階的価格設定」・日本企業の定期診断・SCSK「健康マイレージ制度」

・安心な街づくり 塩尻市のICT活用

環境負荷の削減 アマゾン・SBエナジーの投資

・持続可能な消費 エシカル消費エプソンのペーパーラボ・P-プラス・あら〜麺

・海洋プラスチックごみ 社会インパクト投資・日本のごみルール

・森林保護 三井住友信託銀行 森林信託

・科学・イノベーション 損保ジャパン日本興亜・気候インデックス保険

 

・従来の取り組み方から、もう一歩踏み出し、「自社でできることはないか」「気になる・関心がある」「自分の子や孫にはどんな世界で暮らしてほしいか」を考えて実行しよう!

 

行動指針

SDGs的な行動を個人で心がける